生命の手記
奈良県 三宅勝代

 「主人を交通事故で亡くして・・・。飲酒運転をしないで」
 平成12年3月17日、午後8時40分、電話のベルが鳴りました。
 「お母さん、今終わりました迎えに来てくれますか」
 「ハイ、どこで待っててくれますか」  「会社で待っています」  「二十分ぐらいかかるけど待っていてください」  私はすぐに主人を迎えに会社に向けて送別会の終わった主人を迎えに行ったのです。
 会社の前に行くと何かおかしいのです。壊れた車、ガラスの割れた会社の事務所、その前に倒れている主人。 「え!何があったの!どうしたの!」
 飲酒運転の車が、会社の前のT字路を右にも左にも曲がらず真っ直ぐ会社に突っ込み、会社の軒下の階段の所に座って迎えを待ってる主人に突っ込んで即死させたのです。
 この車は先の信号で追突事故を起こし3人の方にケガをさせているのに、そこで止まらず逃げてきてT字路を曲がらず主人を殺したのです。
遺品の靴  どうしていいのか何もわからず悲しみの中、刑事裁判も2年の求刑に対して懲役1年6カ月でした。人1人を殺してこんな刑とはと思いましたが、何も言えないまま終わってしまいました。
 主人に申し訳ないと悔しさが湧いてきました。どうしたらいいのか悩みました。
 被害者の会を知り、いろいろと話を聞いたり新聞の記事を切りとったり、本を読んだり、相談に行ったりしました。勉強していくほどに矛盾や疑問がわかってきました。
 そんな中、被害者の声が日本中で上がっているのがわかりました。私も法を守っている主人のその気持ちを守らなくてはと思いました。
 飲酒は自主的な行為の上に起きた事故。単なる交通事故ではないのです。殺人なのです。犯罪なのです。飲酒は車を凶器と化すと言う事を皆が認識してほしいのです。
 「生命のメッセージ展」に参加し皆に訴えたいと思いました。
 飲酒運転の罰則が強化されましたが、いまだ認識されず飲酒事故は起こっています。
 飲酒運転をしないで!飲酒運転による殺人がなくなることを願ってやみません。



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