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>>>>>>>> 生命のメッセージ展 in 三重 <<<<<<<<

スピーチの紹介
開催中に、高校生のみなさんがお話ししてくれた、スピーチの内容を掲載します。

3) 桑名工業高校 二年 W.Oさん
 僕にとってこの生命のメッセージ展に向けての取り組みは、今の自分にとっても、これからの自分にとっても、大切な経験として残してくれたと思います。それは今、命の尊さや命の大切さを知っておけば、間違ってもこれから先、どんな形でも人を危めてしまう事がなくなる、注意を払えるようになると思うからです。この数ヶ月間、遺族の方々のメッセージを読ませてもらって、僕はそんな風に感じていくようになりました。そのメッセージの内容は、許せないと訴えている人もいれば、悲しみながらも必死で生きている方の姿を映し出すものもあって、どれも正直、胸が痛む程、悲しいと感じてしまうものばかりでした。
 それ程、亡くなられた方の存在が皆、大きいという事が伝わり、だからこそ失う事が、遺族の方々にとって悲しすぎる、受け止めきれない現状を生み出してしまったのでしょう。
 もし自分が突然、友人や家族を失ってしまったら、きっと受け止めきれず、その状態から逃げ出してしまうと思います。ただ悲しみだけに飲まれて「失ってしまった」という事だけを弱い自分は考え続けると思います。
 でもメッセージ展を描いた遺族の人の考え方やこのボランティア活動を通じて出会った人達の考え方に触れていく中で「その悲しみと正面から向き合う」考えが湧きだしてきました。きっと今笑顔でいられる遺族の方々も事故当初はとても言葉じゃ表せないくらい悲しい想いをなされたと思います。なぜ自分の家族がいなくなってしまったの?なぜ帰ってこないの?とたくさん嘆いてしまったかもしれません。でも周りの人達や同じ悲劇にあわれた人達と出会う事によって痛みを分け合い、悲しみは救われ、泣き顔は笑顔に変わっていったのだと思います。それに天国にいる亡くなられた方々も、きっと皆さんには泣き顔でいるよりも笑顔でいてくれた方が幸せだと思います。だから僕は、そんな悲しみを繰り返させないと同時に、様々な理由で悲しみ苦しんでいる人達を励ましたり救ったりするような色々な意味を持っているこの生命のメッセージ展は本当に開かれてよかったと思います。それから色々な方にこのイベントに足を運んでもらいたいです。改めて生命と呼ばれるすばらしいものについて考えられて、とてもよかったと思いました。

4) 桑名工業高校 二年 M.Tさん
 僕が今回生命のメッセージ展に参加するのは初めてだったので、どんな事をするのかあまり想像がつきませんでした。でも、一生懸命やってみたいとは思いました。その理由は、僕も中学生の時、身近な人が病気で亡くなってしまったからです。その日僕は天気がよく、朝から友達と遊びに行っていました。昼過ぎに家に帰ると、父が「おじさんが亡くなった」と僕に言いました。最初は何度も冗談だろうと言ってました。いきなりの事で本当に信じられなかった。嘘だろうと心の中で何度も言ってました。だけどおじさんの姿を自分の目で確かめた時、事実を受け止めてしまった。僕は涙を流しながら、おじさんとの思い出が頭の中に浮かんで来ました。今でもおじさんが亡くなった月になると、その時の事を思い出します。そんな僕が二年生になって、桑名工業高校の文化祭に来てくださった鷲見さんの話を伺って、僕と同じ事を思っている人がいるけど、亡くなった悲しみを自分が生きていく糧にしていこうとする人がいて感心しました。
 だけど生命のメッセージ展を見て、とても驚いた事があります。それはほとんどの人が交通事故で亡くなっている事ばかりでした。脇見運転や飲酒運転、加害者は決して許されるはずのない事ばかりでした。どうしてこの様な事をするのか信じられません。自分には全く関係のない事で亡くなってしまう。亡くなった遺族の方の事を思うと、くやしい気持ちで一杯になります。
 僕はこの生命のメッセージ展に参加して自分が今こうして生きている事が一番幸せな事なんだと実感しました。
 一つしかない生命を皆がもっと大切にしてほしい。僕はここに来るまで生命の大切さをあまり理解していなかった。
 遺族の方が亡くなられた身内宛に書いたメッセージを読んで凄く遺族の方達の気持ちが伝わってきました。ここに来て生命の大切さ、儚さをたくさん学べました。僕だけでなくここに来たみんなが学べたと思います。
 今日の生命のメッセージ展だけではなく、これから開かれる生命のメッセージ展をもっと沢山の人に見てもらって生命の大切さを知ってほしいです。
 そしたら今ここにいる遺族の方々の努力や亡くなった方々の死が無駄にならないと僕は思いました。何故なら自分や相手の生命の大切さを知り同じ過ちを繰り返さない様一人一人が心がけられるからです。
 今回の生命のメッセージ展に展示するために、桑名工業二年生の人達にメッセージを読んでもらい、感想を書いてもらいました。
 みんな真剣に生命の大切さについて考えてくれました。
 今回この生命のメッセージ展に参加した学校だけでなく、参加してない学校にも生命の大切さを知ってもらいたい、僕達が大人になる頃には今より沢山の人が生命の大切さを知ってくれる様に祈っています。


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